芸能界の相次ぐ訃報に、過去の自分を重ねると
こんにちは、深山です。
9月27日(日)に俳優の竹内結子さんがお亡くなりになりました。
ニュースを知った朝から気分が沈み、重りを抱えているように体が重いまま昨日を過ごしました。
普段関わることはないけれど、芸能界で活躍する俳優の方の「死」というものを、思ったより身近に感じているのだと自分の状態から察しました。
芸能界の相次ぐ訃報に戸惑いを隠せません。
実は私も、「死」について真剣に考えたことがあります。今日は、1番強く考えていた大学4年生の頃について書こうと思います。
突然始まった就活
大学3年生の秋・冬頃から、就職活動を始めました。本格的にエントリーが始めるのは3月、内定解禁は6月と言われていたので、少し早めにとこの時期にしました。
やりたい仕事、興味のある分野がはっきりしなかった私は、闇雲に会社説明会に参加していました。話を聞けば、やりたいことが見えるかもしれないし、行かないよりは行ったほうがいいと思ったからです。
しかし、闇雲に参加しただけでやりたい仕事は見つかりませんでした。むしろ情報が増えて、選べなくなりました。こんな状態の中、本エントリー、本選考が始まってしまったのです。
思うように進まない選考
春頃からESを提出し、面接を受けたりするようになりました。しかし、全くうまくいきませんでした。最初の頃は、「まだ最初だからこんなものだ」と考えていましたが、あまりにもうまくいかなさすぎることに気づいた頃には、6月をゆうに越えていました。
やりたいことが見えないのにこじ付けで書いた志望動機、自分に自信がないままで、自分の魅力に気づけないままで書いた自己PR。時間をかけたこれらは、魅力的なものではなかったと思います。
周りの友人はやりたいことや興味のある業界を見つけ、生き生きしていました。選考も順調でした。ちらほら内定が出始めた頃、どこからも内定をもらえない自分を悲観し、どんどん気分か落ち込んでいったのを、今でもはっきりと覚えています。
自分によぎった「死」という選択肢
周りは次々と内定をもらい、就職先が決まっていく中、私は全く決まらない。社会からいらないと言われているような気分になりました。
「どうしたらこの苦しみから逃れられるだろう?」と気が付けばいつも考えていました。それだけ毎日が、1分1秒が、苦しかったのです。
こんな毎日を過ごしていると、前向きな気持ちはどんどんなくなっていきます。最終的に私は、私は就活を終えることはできない、どう頑張っても成功は無理だ、という結論にな至りました。
じゃあどうやって就活を終わらせるか。
私が出した答えは、
「自分の人生を終わらせること」
でした。
深夜、部屋の電気も消して一人でベッドに横たわっていました。視線を天井から横に移し、じっと時計を眺めながら、秒針の音を聞いていました。
この答えを導き出した時はとても冷静で、心の落ち着きを感じていました。それほど、ああそうか、こうすれば、もう就活で悩むことはなくなるんだ、と思える解決策を欲していたのです。
周りの人だって、私がいなくなったくらいで困りはしないだろう、とも考えました。周囲が見えなくなるくらい、自分の暗闇をじっと見つめて、目の前の問題に絶望し、開放を求めていたのです。
幸い、この結論が出た数日後にとある企業から内定をいただき、就職することができました。内定の電話をいただいた日のことは、今でもよく覚えています。いつもより空が明るく、青く見えました。
数日前に私を飲み込んだ暗闇は、あっさりとどこかへ行ってしまいました。
生きる
あの日もし自分の人生を終わらせていたとしたら生きていなかった人生を、かれこれ5年以上生きています。
最愛の彼氏にも出会い、旅行やお洋服、音楽にアイドル、大好きなものがたくさん増えました。
しかし、悩みやストレスで泣きはらす夜もありますし、いいことばかりではないです。でも、生きています。
自分の人生、自分で責任を取る必要があります。生きている以上、誰かに貢献することが必要です。当たり前のことですが、これらがとんでもなく高いハードルに見えて、しんどくて、耐えられない苦しみになることがあります。
そんな時は、落ち着いて、ありのままの自分を受け入れてみてはどうでしょうか。助けてくれる人は、家族・恋人・友人だけではありません。精神科の先生やカウンセラー、電話窓口など、あなたの話を聞いてくれる人はたくさんいます。迷惑なんかじゃないです。あなたを助けようと進んで力を貸してくれる人が、たくさんいます。
どうか、ひとりで、絶望しないでください。
私が好きな言葉に、「人生は暇つぶし」という言葉があります。私は人生を意味のあるものにしなければならない!と思えば思うほど、何もできない自分や弱い自分に嫌気がさし、無意識に自分を追い詰めてしまいます。
でも、この生かされている人生は、暇つぶしだと思えば、何もできなくても、それが人生だから、と考えることができました。少し、前向きになれます。明日も暇つぶしてもいいよって。
死を覚悟した人に、無責任に、「生きて」とは言えません。生きるということは、楽しいこともあれば当然辛いことも経験するからです。本人にその覚悟がないといけません。今まで一生懸命生きてきたのなら、自分で終止符を打つ権利があると思います。
でも、人間って思ってる以上に完璧な人っていないですよ。どうしても他の人は幸せそうで、何も悩んでなくて、順風満帆に過ごしているように見えますが、真実はそうではないです。上手く隠しているだけです。
みんな、悩まず楽しいだけの人生を送っていないです。だからこれからも一緒に、助け合いながら、みんなで、生きていきませんか。
日本いのちの電話連盟
https://www.inochinodenwa.org/
- インターネット相談
https://www.inochinodenwa.org/howto.php - ナビダイヤル受付センター
0570-783-556(10:00~22:00まで) - フリーダイヤル(毎月10日)
0120-783-556